2024.06.21

犬・猫の栄養学

脂肪と聞くとどんなイメージがわきますか?

 

太ってしまう、制限をしなければいけない、などマイナスのイメージが強いと思います。
しかし、脂肪は犬猫にとっても大切なエネルギー源の一つです。

 

脂肪は、1gで炭水化物やたんぱく質に比べ約2.5倍のエネルギーを発生することができ、効率のいいエネルギー源です。
また、脂肪は食べ物に舌触りや香りを与えて嗜好性を高める働きもあります。

 

このほかにも、脂溶性ビタミンである、ビタミンA.D.E.Kの吸収を助けたり、体内で作ることができない必須脂肪酸を供給する役割も担っています。

 

そのため、必須脂肪酸が不足すると、脱毛が起こったり、毛艶が悪くなったり、傷が治りにくくなったりします。また、繁殖機能の低下などの様々な症状が現れます。
 
だからといって、脂肪を過剰に摂取すると肥満の原因にもなるので、与える量は十分注意しましょう。

動物臨床看護師 高田翼

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